秘密保持契約書を作る理由

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1.情報の価値

情報といものの価値は、絶対的な判定基準がありませんから、それを捉える人によって変わってきます。
(ここでいう価値とは、市場での価値、つまりビジネスでの価値という意味であって、その情報そのものの絶対的な価値というわけではありません。)

ただ、傾向としては、「希少性」「有用性」が高い情報ほど、価値がある、と判断されているようです。

「希少性」というのは、その情報が、いかに少ない者・組織などにしか知られていないか、ということです。

「有用性」というのは、文字通り、その情報が役に立つものである、ということです。

これらのふたつを充たして、初めて価値のある情報とみなされます。

どちらか一方が欠けてしまっては、その価値は、著しく低下してしまいます。



いくら希少性の高い情報であったとしても、有用性がなければ、その価値はまったくありません。

例えば、どこにでもいるような一般人が食べた朝食のメニューは、希少性が高い情報です。

ですが、この情報は、ビジネスでの利用はおろか、どんな利用をしても、ほとんど有用性は認められないでしょう。

これが、芸能人のような有名人であれば、多少は有用性が上がってくるかもしれません。



また、有用性が高い情報であったとしても、希少性がなければ、その価値もまたまったくありません。

たとえば、出版物などで公表されているマーケティングの情報などは、公表されているが故に、調達コストが限りなくゼロに近くなります。

そういう意味では、コストがかからないという意味で、価値はありません。



このように、情報というのは、有用性と希少性の高さによって、価値が維持されるものです。

秘密保持契約書は、この希少性を維持するためのツールのひとつです。

昨今の情報技術の進歩やインターネットの普及によって、ひとたび情報が漏洩してしまうと、すぐに複製され、拡散していくようになってしまいました。

これは、情報の漏洩が、希少性を瞬時に損なわせてしまい、その情報の価値を一瞬にして劣化させてしまうことを意味します。

同時にこれは、有用性の高い情報であればあるほど、その情報を受け取った者の優位性を向上させ、逆に漏洩させてしまった者の優位性を相対的に低下させてしまうことを意味します。

つまり、情報の漏洩は、ビジネスに関わる者のアドバンテージを、瞬時に奪ってしまうリスクに繋がる、ということです。

ビジネスに関わる者であれば、競合他社との差別化は、至上命題であり、避けて通ることのできないものです。

そうした差別化を心がけ、常に競合他社とのアドバンテージを保つためにも、秘密情報の管理は徹底しなければなりません。

そして、そのためのツールこそが、秘密保持契約書である、ということになります。

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